今、ポケカ界隈で話題を集めている＜ミュウツーVUNION＞のデッキです。海外の大会で結果を残したこのデッキはポケカプレイヤーを震撼させました。誰も注目していないカードで結果を残すなんて、かっこよすぎますよね。この記事ではデッキについて詳しく解説していこうと思います。
デッキレシピ
デッキコード：Ry23yR-1UzHP6-ySMpyU
デッキコンセプト
いわゆるコントロールデッキです。主に＜ミュウツーVUNION＞の技「ちょうさいせい」で自身を回復して耐久しながら戦っていきます。現環境トップの＜パルキアVSTAR＞に対しては＜ツールジャマー＞で相手の打点を下げながら戦ったり、＜ミュウVMAX＞デッキに対しては＜クラッシュハンマー＞や＜イベルタル＞等の妨害で対抗します。
そう！このデッキはこれらの技を駆使しながら試合をあえて遅延し、相手とのサイド差で勝利を狙うTOD（Time Over Death）デッキなのです。
TOD（Time Over Death）とは
英語の意味そのままなのですが、TimeをOverさせてDeathすることを言います。今回のこのデッキを見れば分かりやすいのですが、ポケモンカードの場合だと、「回復」や「エネ破壊」や「ロック」によって相手の動きを妨害し、その間に相手のデッキを無くす（LO）をすることで、最終的には時間切れで勝利するというものです。
といっても、実はこの勝ち方は日本ではしづらくなっています。日本の大会では1試合が25分の1本勝負で時間が過ぎても決着がついていなかったらサイド差で決着。となっていますが、アメリカでは50分の内に3本先取で2ゲーム目が終わる前に決着がつかなければ1本目の勝者が勝利というルールらしいのです（このあたりに関してはあまり詳しくないので間違えていたらすみません）。このルールがあるため、遅延して50分使い切り相手をLOするという戦法が可能というわけです。
採用カード解説
ミュウツーV-UNION
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このデッキのメインカードです。技「ちょうさいせい」でHPを200も回復してガン粘りします。中打点のデッキでは毎ターン全回復されてしまうのできついですよね。高打点だとしてもHP310をワンパンするのは難しいので、この回復量は半端ないですね。さらに同じエネで技「サイコプロ―ジョン」を使うこともできるので、攻撃に転じることができるところも優秀です。
V-UNIONについてもっと詳しく知りたい方はこちら
カビゴン
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序盤の展開を手助けしてくれつつ、HPは130あるので「意外と場持ちが良いたねポケモン」というこのデッキに最適なカードです。
ミルタンク
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言わずと知れた妨害ポケモンです。非エクか相手ポケモンにかかっている効果を計算しない系の技か特性を消すかでないと突破できません。このデッキでは非エクは中打点なことが多いので＜ミュウツーV-UNION＞で受ければよく、そこまで意識しなくてもよいので＜ミルタンク＞の役割がはっきりとしていて使いやすいです。
イベルタル
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特殊エネルギーを破壊しつくす悪魔のポケモンです。＜ミュウVMAX＞デッキを意識していると思います。それ以外にも特殊エネルギーを使うデッキは多いのでうまい事差し込めることは多いです。
ガラルニャース
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トラッシュに行ってほしい＜ミュウツーV-UNION＞のかけらを手札から捨てることができます。さらに、＜カビゴン＞で引くことができる枚数も増やすことができます。トレーナーズはこの後紹介する＜シマボシ＞で回収できます。
ナマコブシ
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＜シマボシ＞でトラッシュからリソースしたカードを「ナマコブシなげ」で回収することができます。その使い方じゃなくても普通に強いですが。
このデッキでの大きなポイントは自分がデッキ切れしないというところにあります。
シマボシ
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トラッシュからカードをデッキにサルベージして自分のデッキ切れを防ぐことができます。実はこのカードは最近結構注目されつつあります。コイントスで決まるとはいえ、結局1枚でも好きなカードを戻せたら強いですよね。＜ともだちてちょう＞があれば永遠にぐるぐると使いまわすことも可能です。
アスナ
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妨害札です。＜ミュウVMAX＞デッキや非エクデッキ相手には刺さる1枚です。
コック
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HPを回復することができるため、＜ミュウツーV-UNION＞を長く居座らせることが可能です。使うタイミングが難しいカードではありますが、余裕のあるターンや相手の技の威力が高すぎるときなどには有効に使用することができます。
エール団の応援
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トラッシュからサルベージできる系カードです。＜シマボシ＞との相性が良く、＜シマボシ＞×2＜ともだちてちょう＞×1などを3枚戻せば、デッキ切れが防げます。それ以外にもピン刺しのサポートが多いので、序盤に捨ててしまっていてもこのカードで戻すことができます。
カゲツ
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ハンデスカードなのでバンバン使うことは難しいですが、相手がサーチしていた次のターンなどには決め打ちすることができるため、相手にとって非常に厄介です。特に特殊エネルギーをトラッシュすることを重点的に考えていると思われます。
ビッグパラソル
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＜ミュウツーV-UNION＞は特性「フォトンバリア」で相手の技の効果を受けませんが、ルールを持つポケモンであるため、＜頂への雪道＞の効果で特性が無効にされてしまいます。その状態で、日本一にも輝いた＜レジギガス＞デッキの＜レジアイス＞の技「ブリザードバインド」を食らってしまうと、次のターンに技をうつことができずに敗北してしまいます。そのための採用となっていると思われます。
ツールジャマー
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相手が＜オリジンパルキアVSTAR＞デッキだった時に活用することができます。そうではなくても、相手の＜こだわりベルト＞を無効化できるのは非常に強力で、このデッキは少しでもダメージを受けたくないので大変噛み合っていると言えます。
対策
・悪タイプのポケモンで弱点を突く
・回復が間に合わない火力で戦う
・日本で戦うのであれば、LOに気を付けながらサイド差で有利をとって時間いっぱい戦う。
といったところでしょうか。3つ目が最も現実的ですね。
このデッキと当たったときには＜ともだちてちょう＞や＜ふつうのつりざお＞を最後の方まで大切にしておく必要がありそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。このデッキを作った海外の選手はこんな感じのデッキをたくさん作っている非常に面白い選手なので、大会で見ていて楽しいですよね。
私もこのような誰も気づいていないデッキを組んで大会で結果を残してみたいです。